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子どもの肌 有棘層(ゆうきょくそう)

      2016/05/17

表皮の中で一番厚い層がこの有棘層です。有棘細胞と呼ばれる細胞が何層にも重なり並んでいて、細胞同士のつながりがしっかり保つ役割を持っています。有棘層には栄養素を運ぶリンパ液が流れている他、熱い、冷たい、痛い、触った、押された、知覚神経もあります。

 

有棘層には「ランゲルハンス細胞」という免疫細胞があり、体内に入ってきた物質が異物かそうでないのかを判別する指令塔の役割を持つ細胞もあります。ランゲルハンス細胞が異物と判別した場合は体外に排除しようとします。

 

 

ランゲルハンス細胞は、長く細い枝を四方八方に出し細胞間を網目のように張りめぐらしていて、角質層や顆粒層を通りぬけた花粉・ダニウイルスなど体に害となる毒を持つ物質侵入物を捕らえ食べてしまいます。

 

さらに食べて加工した物を、免疫力をつけてくれるリンパ球に渡します。

 

但し、強い紫外線を受けたりするとすぐにダメージを受けてしまい、ランゲルハンス細胞が情報を送る枝の突起部分がなくなり、活動が停止状態となってやがて消滅してしまうんです。

 

「紫外線に当たると疲れる」と思いますが、それは紫外線暴露部分のランゲルハンス細胞が減少してしまい、異物が侵入しても、キャッチできず、免疫システムが働かなくなっているのです。

 

この状態が続くと、皮膚トラブルでけではなく体全体の免疫機能が低下する事にもつながり、風邪が引きやすくなったり、疲れやすくなるというわけです

 

正常な免疫反応の面からも、子どもの頃は紫外線を意識して過度なダメージは受けないように気をつけたいものですね

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