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子どもの肌 基底層(きていそう)

      2016/05/17

通常、胎生160日を過ぎると角化現象がみられ、表皮の各4層の構造が現われてくるとされています。

真皮の上に位置するのが基底層で、真皮から栄養を受けつつ基底細胞が生まれ約20日毎に細胞分裂していきます。その内1個の基底細胞が周りの細胞から押され皮膚表面に押し上げられていくのです。ですから皮膚の生産工場と言っても良いでしょう。また、基底層には「真皮を守る」という大切な役割があります。

 

表皮はもしダメージを受けたとしてもターンオーバーで元に戻りますが、真皮は元に戻らないため、基底層は、基底細胞や基底膜と密着し強い膜のようになって真皮を守っています。

ですので、基底細胞の間にはメラノサイトが点在し、この細胞内でメラニン色素が生産され、真皮に紫外線がとどかないよう、真皮を守るカーテンをひくように色素(メラニン)を放出し、紫外線をブロックしています。

しかし、子どもの肌はメラノサイトが未発達。このメラノサイトの数も少なく、未発達でうまくメラニンを生成できません。 だから紫外線の影響を受けて赤く炎症してしまうんですね。

その他、基底層には、触覚に関係するといわれているメルケル細胞は、やさしく触れられた刺激を受容する機能や、免疫機能をつかさどる細胞もあり、いくつもの機能で体を守っています。

 

 

基底層は、よく言われる美しい肌の「ターンオーバー」のスタートとなる場所です。

その起源が真皮だったとは身体は「食べ物からしか変わらない」ということでしょうか?

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