こどものあせも
2018/06/14
汗ばんでくる季節になると、子どものあせもが気になりますね。
でも「あせも」は、なぜ子どもにだけ多く現れるのでしょう?またいったい、何が問題なのでしょうか?
まず、子どもにあせもが多い理由ですが、実は汗を出す汗腺の数は子どもと大人は同じ数なのです。
そして子どもは大人の3倍汗をかきます。
大人より狭い体表面積に、3倍の汗をかくのですから、子どもの肌は想像以上に汗まみれになっているのですね。
だから汗を出す汗腺が詰まりやすくなり、それが湿疹になりあせもと呼ばれるのです。
では、あせもが出来ると何がいけないのでしょう。
まず、あせもはただの湿疹ですが、子どもの皮膚の知覚神経は皮膚の表面近くにあるため、大人より違和感や、かゆみを感じやすいのです。
ストレスも溜まりますし、そのため皮膚をかきむしってしまい、あせもに細菌が入り、とびひになってしまうのです。
また、子どもの皮膚は非常に薄くデリケート、汗の成分である塩分、ミネラルが肌への刺激になり、肌バリアを破壊してしまうのです。
すると肌は乾燥して皮膚のトラブルを招きます。汗をかいた肌を放置しておくと、あせも以外のトラブルも招く危険性があります。
あせもには白く目立たないタイプと赤い湿疹がありますが、赤みのあるものはステロイド剤をうまく利用して、早目に治す方がトラブルの連鎖を防げます。
では、あせもが出来るのを防ぐのにはどうしたらいいのでしょうか。
汗を小まめに水で洗い流すのが1番効果的です。石鹸類は肌への刺激になるため日中は使わないでください。また汗をかいた服も小まめに着替えましょう。無理なときは濡れタオルなどで汗を拭くだけでも効果はあります。
また薄着や、飾りのない肌への刺激の少ない服を着ることも大事ですね。
子どもが大量の汗をかくのは体温調節のため、汗をかくこと自体はとても大事なことです。